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ケトン体と好転反応

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ケトン体とは…

炭水化物などの糖質の摂取を制限したときに、体内で発生する物質。

カラダのエネルギーになっているのはブドウ糖です。

ファスティング中は食べ物を摂らないため、どうしてもブドウ糖が不足しがちになります。

そんな時にカラダの栄養源として働いてくれるのが“ケトン体”です。

脂肪酸が肝臓内で分泌されてでき、ブドウ糖に代わって細胞内でエネルギーの材料となります。

いわばエネルギーの代用品です。

ケトン体が働くとき

ケトン体は糖が不足し、エネルギーが足りなくなると肝臓から生成されます。

しかしこの時に肝臓はカラダのエネルギーとなるものが無いと判断し、急激に大量のケトン体を作り出してしまいます。

そのためケトン体の血中濃度が急激に増え、頭痛が起こります。

この時に起きる頭痛が好転反応と言われる頭痛です。

体に負担をかけずにケトン体を生成させるためには、水分摂取が重要になります。

たくさんの水分を摂取しながら、血中濃度を急激に上昇させないことも重要です。

頭痛が起きるのは悪いことではなく好転反応であり、ファスティング中では良い症状・デトックスがうまくいっている証拠でもあります。

カラダに負担をかけないために徐々にケトン体質になるのが目標です。

めざせ!ケトン体質

ケトン体質とは、ケトン体を身体のエネルギーとした体質ということです。

今までの身体のエネルギー源は「糖」です。

それをケトン体に替えることがファスティングの目的でもあります。

ケトン体質になると、今まで食べ物から摂取していた糖の代わりに、脂肪を分解してケトン体を作り出し、エネルギーとして使われるため効率よく体脂肪が減少するようになります。

ケトン体が生成されるようになると、脳はα波(リラックス状態時の波長)が出始め、ハッピー(幸せ)ホルモンと呼ばれるセロトニンも分泌されます。

ケトン体が増えることにより、免疫調整能力の向上、糖尿病・癌にならない体質、喘息やリュウマチなどの予防・回復、老化しにくいなどの効果があると言われています。

ファスティングとケトン体

ファスティングを始めて24時間~48時間くらいから体内のケトン体量が通常の100倍くらいに増えます。

ケトン体が増える事で脳がリラックスモードになり、更に空腹感を感じにくくなります。

ファスティング中は脳がとてもリラックスし、体が軽く感じられるのはカラダがケトンモードになっているからなのです。